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QUICK TRADING/Factory News

2011/10/14【ALFA164 Q4】
東京都 H様 ALFA ROMEO 164/Q4
ステアリング系統不良でのご入庫!!

ALFA ROMEO 164Q4 当時のALFA ROMEOのフラッグシップカーであり、エンリコフミヤ氏デザインの優美なボデーと画期的な4輪駆動を備えたスペシャリティーの正に代名詞のような車でした。
20年近く経った今でも熱狂的なファンがいらっしゃる事は当然かもしれません。
しかしながら、ALFA ROMEOに限らず現代の自動車メーカーは生き残りを掛けた壮絶な市場販売合戦を繰り広げており、実用耐用年数が過ぎた車はどんどんスクラップにして新しい車を購入して頂き、新車の販売需要を伸ばさなければ、メーカーの存続が出来ません。
この代替サイクルがうまくいかないのが、イタリア車の弱点でもあり、良い所でもあるわけです。
164が好きなオーナーは次世代の156の乗り換えないし156のオーナーは次に出た159に代替はしないのです。同様に145のオーナーは147に147のオーナはミトには大多数の方が代替しません。よって新車販売のサイクルがうまく回らないので販売収益が乱高下します。
逆にBMWの3シリーズに乗っているオーナーはNew3シリーズが販売されると皆さん代替します、勿論NewNew3シリーズがまた販売されれば当然のようにNewタイプにこぞって乗り換えるのです。メルセデスやToyotaしかり!!

そんな思い入れが強すぎる、個性があり過ぎるイタリア車、さすがにメーカーも考えました、一昔前までは、どんなに古くなった車種でもキチットアフターフォローする事が素晴らしかった時代から、古い物は廃棄して新しい車の乗り換えていただくような環境にしていく事が新車販売につながると時代へと。
その一旦はやはり古い車種の部品供給を止める事です。
どんなに素晴らしく貴重な車でも部品の供給無しには生き延びる事は至難の業となります。
最近のALFA ROMEは比較的新らしめの車種でも純正パーツの供給が、かなり厳しい状況になってきております。
ALFA 155/145/156/GTV/あたりでも部品供給がどんどん無くなってきていますし、当然それ以前の33/75/164/SZ/RZなどは殆ど無いも同然、絶望的です。
当然どんなに好きで愛してやまない愛車でも手足をもがれてしまっては!!維持していくには厳しい状況なのです

今回ご入庫頂きましたこの164Q4も永年メンテナンスをお願いしていた工場が閉鎖となり部品の供給も厳しい状況でこれ以上維持していくかどうか真剣に思案していらっしゃった状況で今回のトラブルが起ってしまい、この閉塞的な状況を何とか打開したいとの思いでQuickにご連絡頂き、ご入庫いただいた経緯がございます。


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ご入庫いただいた車輌は年式を感じさせない非常に程度の良い164/Q4でオーナーの車に対する思い入れが十分感じ取れる素晴らしい状態のお車でした。
ステアリング系統の故障原因は調査の結果、ステアリングラックのオイルシールが長年の経年劣化により破損し結果、オイル漏れを起こしパワ-ステアリングが作動しない状態となっておりました。
また、パワーステアリングに付属するラックエンドのボールジョイントにもかなりの負荷がかかり、その結果ガタが大きく最悪は脱落してステアが効かなくなる大変危険な状態でした。

この状況を打開するにはやはりパワーステアリング本体の交換しか方法がありません。
しかしながら部品のメ-カー供給はとっくの昔に止まっています。市場に出回ったアフターフォロー部品を探しても簡単には入手できません。こうなれば、もはや日本以外での入手を考えなければならないのです、アメリカの市場、ヨーロッパの市場八方手を尽くしましたが通常の方法では入手不可能でした。
しかしながら、今回このALFA ROMEO 164/Q4がQuickに入庫頂いた経緯を考えれば、また、オーナーの熱い思いに共感できるだけに、何がなんでもフォローUPしてもう一度復活させていとスタッフ一同頑張りました!

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パワーステアリングラックのトラブルは結構ありますがこのようにラックエンドまでガタガタになってしまうと交換以外には補修の手段がありません。
当然、ALFA ROMEO JAPANには部品がありません。国内のパーツ業者さんや並行輸入部品商など全てをあたりましたがやはり国内在庫はゼロでした。

アメリカやヨーロッパに強い部品業者にお願いしてもやはり入手は不可能との事でした。
一時は諦めかけましたが、こうなれば、奥の手で絶対に何とかしようと!!!
Quickはイタリアとの交流は既に35年以上にも及びますまた、教祖が個人的に40年近く培った人脈もあります。今回はこの奥の手をふる動因した結果、待望のパワーステアリングラックを入手する事が出来ました。

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上部が車台より取り外された作動不良のパワーステアリングラック下方に見られる、ま新しいパワーステアリングラックがイタリアより飛行機に乗ってやってきた新品パワーステアリングラックです。
パワーステアリングラックの交換は大変な作業となります。特に大変なのはフレームの骨格を形成しているサブフレーム(メンバー)を車台より切り放さなければならない大変な重整備なのです。

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パワーステアリングラックのポンプにOILを供給しているホースも劣化しておりました、当然交換となります。
こうして再び、ALFA ROMEO 164/Q4は蘇えったのです。

最終作業は油圧系統のチェック、メンバーを脱着しているので、当然フロントのアライメントが狂っていきますので、4連アライメント調整、そしてALFA純正テスターによる調整を経て、最後はロードテストを致します。
問題がなければ、 素晴らしいALFAライフをまたお楽しみ頂けます。今回のメンテナンスは技術面だけではどうしても解決できない問題をどう克服していくか、車輌オーナーが望む本当の意味でのアフターメンテナンスは何なのか、考えさせられるご入庫でした。
Quickも今回のメンテが本気で頑張りました、きっと大満足していただけると確信しております。

ご納車まで今しばらくお待ち下さい!

Quick Trading サービス部
  1. 2011/10/14(金) 20:46:50|
  2. ALFA ROMEO




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