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QUICK TRADING/Factory News

2010/09/20【LANCIA DELTA RESET作業】
富山県 K谷様 LANCIA DELTA EVO-Ⅱリセット作業ご依頼

K谷さま北陸から遠路はるばるご来社頂き、ありがとうございました。
今回、購入後のリセット作業をご依頼いただき、時間をかけて実車をチェックいたしました結果をご報告させて頂きます。

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一年越しでやっと手に入れられた大事なLANCIA DELTA です最終型しかも限定色のパールホワイトは最高にエキサイトする車輌だと思っておりました。
地元の中古車ショップより極上、完全整備済みのDELTAという事でご購入されたわけですが!永年温めてきた購入計画には、購入したら乗り出す前に、念には念オいれて東京にあるDELTAを専門に扱っているディーラーショップであるクイックトレーディングに入庫させ細部の点検や調整をすると購入計画を立案していたとお聞きいたしました。

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遠方から、わざわざご入庫頂いており、見逃した問題点があってもそう簡単に再度ご入庫いただくのは大変な労力とコストが掛かってしまいます、Quickと致しましても当初の予定よりもかなり綿密にチェックさせて頂きました。

画像を見て頂いてお分かりのように、ボディーのアンダー(下回り)部分が異様に黒く塗装されているのです。通常はこのような塗装はおこないません。最初は下回りをレストレーションして綺麗にする為にペイントしたのかと思いましたが、よくよく見れば各部のパーツを外した形跡が無く、とてもレストアなどと思える状態では無く、ただのボロ隠し(大変失礼ですが!)としか思えない状態でした。
画像でも確認できますが、大事なブレーキはフロント&リヤ共にディスクローターはボロボロでかろーじて残量が残っているパッドは本来ローターに密着しなくてはならないパッド面がローターの消耗や腐食によって半分程度しか接触していない、ひどい状況でした。
これでは本来の制動力が出ないばかりかパニックブレーキなどの過激な使用を行った時にはブレーキの均一性を欠く為に車の姿勢がどのように変化するか解からず大変危険な状態です。
また、足回りのブッシュは全て経年変化で寿命となって変形しヒビ割れていて大変危険な状態です。


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今回、我々も衝撃だったのは本来あってはならない事態が起っていたたからです。
フロント、リヤ共に一番肝心なフレーム部分が腐っていて大変危険な状態になっていた事です。特にリヤフレームは最大10Cmほどの楕円の穴が腐ってあいておりました、これと同等、若干小さめの穴が数箇所もありリヤフレームの剛性は完全に落ちておりの、安心してこのDELTAをお乗りになるならこの腐ったクレームを完全に交換、修復する必要があると思われます。
更に、フロント部分も一番肝心なフロントメンバーの付け根が腐っており、接合部分のパネルが剥離し始めておりました。この部分はエンジンやミッションのマウントが取り付く為、パワーをかけた時には相応の応力が掛かります。絶対に見逃すわけにはいきません。
30年ぐらい前の車検では黒ニスなどと言って下回りの防錆剤として黒く塗っていた次期もありましたが?今時の車輌は下回りを黒く塗る事は行いません。とすればこれは明らかに腐ったフレームや錆びてしまった各部の部品をカモフラージュさせる為の塗装処理と思われても仕方ないと思われます。
一番困った問題はリヤフレームの穴が余りに大きいのでそのままではどうしても見栄えが悪く穴があいている事がすぐに解かってしまう為、穴の中に薄い鉄板を入れて簡単な接着をした上に黒のアンダーコートを厚く塗っている事です、これはもう!!!!
しかもK谷さんがこのDELTAを購入するにあたり車検を取得して納車整備も終了され、その直後にお持ち頂いたわけですから、走行距離して数百キロしかないわけです。そんな走行距離でこんな状態にフレームがなる訳がないと確信いたします。



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肝心なエンジン&ミッションなどはどのようなメンテナンスがされていたか解からないの何とも申しあげられませんが、タイミングベルトをはじめ各種の消耗品は絶対的に交換メンテされる事が必要と思われます。
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ボディー全体が綺麗にみえるのは再塗装で部分修正して錆やキズを無くしているからです。
塗装の内部や肝心な部分はわかりません、エンジンルームや内装も一見!綺麗みえます。
このような状況で、ございますでQuickの勝手な結論ではございますがご依頼のリセット作業をさせて頂くには、かなり無理があると思われます、フレームを交換するにはフレーム修正を行う必要がでてきます、勿論全てのパーツを取り外す必要もあります、動力関連をリセットするコストも含めると膨大なコスト金額になってしまいます。
以上のような状況を踏まえて、誠に残念ながら今回のリセットはお受け出来かねる状況と判断させて頂きました。遠路からご入庫頂きましたが誠に残念ながらそのような結論とさせて頂きます。申し訳ございません。
車輌の搬送に関しましては、専属の専門業者打合せして、改めてご連絡申しあげます。以上宜しくお願いいたします。

最後に現在では憧れのLANCIA DELTAが欲しくても新車は入手できず中古車輌を入手するしか手立てはありません。しかし中古車である限り、販売される車輌をどんなに良いことを並べたてられても既に15年以上は必ず年月が経過している事を念頭に、憧れのDELTAを探して頂きたいと申しあげます。勿論DELTAに限らず年数の経過した車はフェラーリだろうがポルシェであろうが皆同じです。最高の出会いは中々難しいのでしょうが必ずあります、出会えれば最高の喜びを与えてくれると確信しております。
どうか諦めずに、頑張って頂きたいと思います、微力ながらQuickでお手伝いできます事があれば遠慮なくご連絡下さい。


Quick Trading サービス部
  1. 2010/09/12(日) 19:19:50|
  2. LANCIA DELTAリセットカー




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